2012年1月9日月曜日

けん玉を使った運動療法 (前編)1994

1994年に発刊された「生命の樹」という季刊紙に載った内容を紹介します。
理学療法士、作業療法士、けん玉道四段 吉本秀一

意外に喜ばれた「けん玉療法」
私は以前から、けん玉を運動療法にとり入られないかと考えていました。お年寄りが扱うのに抵抗が少なく、無理なく遊び感覚でできる運動の一つとして、運動が適していると思ったからです。
 そこで試しに三年ほど前より、待ち時間に患者さんが自由に使えるように、リハビリ室にけん玉を置いてみました。
すると意外に患者さんたちが喜んでけん玉をし始めました。それで知ったことは、関東近辺で育った70歳前後のお年寄りは、幼少の頃にけん玉をしたことがある人が多いということでした。
作業療法などをする場合、過去にまったく経験したことがないことをするのは、心理的抵抗があるものです。本人の趣味を考慮せずに、急に陶芸や洋裁を始めてもうまくいきません。その点けん玉なら、「子供の頃やった」と言って、喜んで始められます。

無理なく続けられるけん玉
また糖尿病などの運動療法として、主に歩行が薦められていますが、お年寄りの場合、特に冬などは寒いと言って外に出るのをおっくうがります。その点から言っても、屋内でも手軽に続けられる運動として、けん玉は理想的と言えるでしょう。

けん玉教室で(1994年)










後編はこちら↓
http://health-kendama.blogspot.jp/2012/01/blog-post_09.html

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