「健康けん玉」という言葉を聞いたことがありますか?けん玉を健康になる目的で行うことで、数年前からよく使われるようになりました。
昔の遊びのイメージがあるけん玉ですが、目に入るとやってみたくなる不思議な魅力があります。NHK紅白歌合戦での三山ひろしさんの「けん玉でギネスチャレンジ」を思い浮かべる方も多いでしょう。
けん玉をスポーツとして広めるため、小学生全国大会を開催したのが、児童文学作家としても有名な(高倉健主演「南極物語」の原作となった
「タロ・ジロは生きていた」の作者)藤原一生(いっせい)という方で、日本けん玉協会の初代会長です。スポーツとしてのけん玉は、技の成功を競いますが、健康けん玉は、運動することに目的があります。豊島区では、昨年度より豊島区リハビリテーション従事者連絡会が行政の依頼を受け、フレイル対策としての健康けん玉出前講座を開くようになりました。今年度は11回、区内各地域で開催する予定です。
江戸川区では、フレイル対策講座参加者全員にけん玉をプレゼントする企画をコナミスポーツの後援で行なっています。
当院では、リハビリの一環として、希望者に、けん玉を使った運動療法を行っています。けん玉を楽しむ中で、体が自然に鍛えられ、心も元気になります。できない技に挑戦するのもよいのですが、運動として継続するためには、過度のストレスを感じず、楽しんでできる技、歌いながらできる技などに主眼を置く工夫も必要です。お手伝い致しますので、ご遠慮なく、リハビリ科にお尋ねください。
一心病院News46号より 一心病院 リハビリ科 吉本秀一