私達の専門学校卒業小論文(平成5年)の題は、
「けん玉の運動強度」でした。
その内容をそのまま紹介します。
いくつかに分けてアップさせていただきます。
「けん玉の運動強度」でした。
その内容をそのまま紹介します。
いくつかに分けてアップさせていただきます。
「けん玉の運動強度」
発表者:有馬博人・高鳥 真・吉本秀一
1,はじめに
我々は、学院の中で「けん玉クラブ」を創りスポーツとしての「けん玉」を行なってきた。四年にわたる学院生活で得たこの経験を、リハビリテーション分野で有効に活用できないものかと検討した結果、成人病への運動療法の一つとして利用できるのではないかと考えた。
今日、心臓病や脳卒中、癌、糖尿病などのいわゆる成人病に対する予防や治療が盛んに注目されてきている。これらの成人病は、ライフスタイル(生活様式)の影響が大きいと言われている。
また最近では、これらの成人病に対しての意識が高まり、多くの人々が自己の身体管理を意識しスポーツトレーニング、体操なふぉを生活の一部に取り入れている傾向にある。実際に患者自身が生活の中に取り入れている運動は、運動強度が設定しやすいことや、特別な訓練を必要としない誰にでも行えるなどの利点から自転車エルゴメーターや万歩計を利用した歩行を主体とした運動が、実際によく行われている。しかしながら、自転車エルゴメーターは一般の家庭に設置するには場所もとり、誰もが手軽に行えるものではない。歩行に関しては、手軽に実施できるという点では自転車エルゴメーターなどに比べ頻回に行われているが、単に「歩く」という行為は継続性の面において患者自身の強い動機づけが必要となり、独りで毎日の継続は困難であると思われるなどの物理的・心理的な面から欠点となることが多い。実際、臨床では個々の患者に対する具体的な指導について、運動習慣をいかに確立するかが問題となるところであり、最も難しいところでもある。
こうした中で、「けん玉」を運動療法の一環として選んだ理由として表1のような利点があると考え、前述した今まで行われてきた運動種目の欠点を補うものであると考える。
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表1 けん玉の利点
(1)手軽に行なえ屋内外を問わず狭い場所でも可能
(2)連続した全身運動としての要素をもつ
(3)過去に行なったことがある人も多いことから、楽しみながら行なえ心理的抵抗が少ない
(4)価格が安価
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