2014年12月21日日曜日

第3回地域健康けん玉教室12月20日

12月20日(土)15時〜16時10分
第3回地域健康けん玉教室が一心病院1階外来ロビーで行われました。
雨天のため、参加者は少なかったのですが、充実した教室をなりました。
参加者は7名でした。
今回は週刊大衆に掲載されました健康けん玉の記事を紹介しました。

健康けん玉は、技が成功すること以上にけん玉をすること自体が運動となるため、大切です!とお伝えしました。
技としては、
1)大皿ジャンプ
2)もちつき
3)とめけん、まわしけん
4)タケコプター
5)手のせ技、灯台、うぐいすなど

最後に希望者に級認定しました。
結果は6級2名、8級1名合格しました。

何事も続けることが大切と感じるこの頃です。

2014年11月20日木曜日

11月20日(木)NHK総合「あさイチ」で、紹介されました!

11月20日(木)8時15分〜の番組 全国ネット
NHK総合 「あさイチ」で、和歌山市の特集をしていて、
その中で、けん玉が紹介された後、健康にもよいということで、
以前にも紹介されている運動強度についての内容が紹介されました。

前日に送った顔写真が上手に使われました。

20年も前の研究が、今になってテレビで紹介されるとは!
この研究をしたときには、テレビで紹介されるとは全く想像もできませんでした。
継続は力なり。
けん玉はスポーツであり、有酸素運動であると言い続けてきて約23年になりますが、継続することで必ず道が開けるということを感じたのでした。



2014年11月9日日曜日

NHK BSプレミアムの欽ちゃんの番組で、けん玉の運動量を紹介

11月8日(土)の夜7時30分からの番組
NHK BSプレミアム 欽ちゃんの全国びっくり王!という番組で、
けん玉の運動量についての紹介がありました。

メインは伊藤けん玉師ですが、その前座として、けん玉のもしかめが、ウォーキングの運動量に匹敵するということでの紹介がありました。



職場に取材には来られましたが、番組の都合によりこの一枚の紹介となりました。

全国でもしかめ選手権が行われる前日にもしかめの話題が出たので、うれしい限りです。

2014年10月22日水曜日

予告>第3回地域健康けん玉教室の日程が決定!

第3回地域健康けん玉教室は、好評につき
12月20日(土)15時〜16時に開催することになりました。
会場;豊島区 総合病院一心病院1階外来ロビー
参加費は無料です。
貸し出し用のけん玉をご用意。

健康の秘訣は、継続すること。

気長に、楽しく、運動することに意義があります。

ということで、
健康けん玉教室は継続的に行っていきますので、お誘い合わせの上、ご参加の程よろしくお願いいたします。


2014年10月19日日曜日

第2回地域健康けん玉教室10月18日

第2回地域健康けん玉教室を無事に行うことができました。

日時:2014年10月18日(土)15時〜16時
会場:総合病院一心病院1階外来ロビー(東京都豊島区)
参加費:無料
参加者は11名(始めての参加は8名)でした。


今回も、最初に健康けん玉についてお話させていただきました。
健康を維持、向上していくには、栄養、運動、そして、休養が必要です。
休養というのは、リラックスと言った方がよいかもしれません。
運動のし過ぎで体を壊す人もいます。
休養を間違えると体が弱ってしまうかもしれません。バランスが必要です。
けん玉は無理な運動になりにくく、ほどほどで、楽しみながらできるけん玉スポーツです。



今回もプラコップでのけん玉練習から行い、使ったプラコップけん玉はプレゼントしました。指先に力を入れずに、膝の屈伸を使って行うようにしました。

そして、
本物のけん玉に挑戦。
持ち方から大皿ジャンプ、大皿。できる方は利き手でない手(逆手)でも挑戦。
身体の使い方として、右手(利き手)のみの練習はどうしても身体の使い方としてバランスがよいとは言えません。左手(逆手)でも練習して、より良い左右差のないバランスのよい運動をすることをオススメしました。

止め技を紹介。手のせうぐいす、止めて3秒で成功!

今回は、けん玉の級認定も実施しました。
結果合格者は、
10級1名
9級1名
8級2名
7級1名
6級1名
合計6名が合格しました。

2014年9月9日火曜日

第2回目の地域健康けん玉教室の予定が10月18日に決定!

好評につき、予定が決まりました!

日時:2014年10月18日(土)15時〜16時

会場:総合病院一心病院1階外来ロビー(東京都豊島区)
参加費:無料
どなたでも参加できます。
初心者大歓迎です。
病院にかかったことがない方でも大丈夫です。
講師:吉本秀一(作業療法士、理学療法士)



2014年8月16日土曜日

地域健康けん玉教室を開催(第1回:8月16日)

地域健康けん玉教室の報告です。

日時:2014年8月16日(土)15時〜16時
会場:一心病院1階外来ロビー(東京都豊島区)
参加費:無料
講師:吉本秀一(理学療法士、作業療法士)

雨が降ってきたりの不安定な天候でしたが、無事に行うことができました。
参加者は9名でした。そのうち、今回は2名のけん玉の有段者で豊島支部メンバー(本堂さん、佐藤(和)さん)がけん玉指導のために来ていただきました。

最初に、パワーポイントによる健康けん玉についての話をさせていただきました。

朝日新聞、NHKでのけん玉のこと、
そして、
健康づくりとしてのけん玉についてを説明しました。
次に、実践編です。
大皿持ちから、手のせ大皿。
大皿ジャンプ。
力を入れ過ぎないための練習ということで、
今回のプラコップは、今まで以上にやわらかい材質のコップを使用しました。
手、特に指に力が入らないで、玉を操作する練習をするためです。

初心者の方は、どうしても手に力が入りやすく、そのために肩こりが増悪する場合もあります。それを改善するための方法の一つとして、あえて本物のけん玉を使わずに、プラコップけん玉を使用する方法での体験をしていただきました。

そして、再度、本物のけん玉での練習に。
けん玉で技が成功することが目的ではなく、
ある時間の間、立ったままけん玉の練習をしたこと自体に目的があり、筋力向上につながるということを認識していただきながら、行うことができました。

腕で引き上げず、膝の曲げ伸ばしを使って、玉を浮かせる。
この動作を理解する意味では、プラコップけん玉がとても有効であることが確認できました。
高齢になってくると、どうしてもふくらはぎを使った蹴りだす力を使うことが減り、歩く歩幅も小さくなりやすいため、重心はやや前の方にするように意識して、背伸びする力を利用して、玉を浮かせるようにしました。

ある程度大皿ジャンプができるようになったところで、けん玉ジャンプで三三七拍子をしてみました。

参加者の中には、「大皿ができないので、私には無理かしら?という不安をもって来られて方がいましたが、教室の終わり頃には大皿も乗るようになり、けん玉を続けられそう!」と笑顔を見ることができました。

また、「やり始めには肩から頭にかけて緊張のようなつらさがあったのですが、力の抜き方を教えてもらってやってみているうちに、そのつらさがひいてきました。」と言われていた方もいました。

2014年7月20日日曜日

一心病院で地域健康けん玉教室を開催予定(8月16日)

地域健康けん玉教室のお知らせ

日時:2014年8月16日(土)15時〜16時
会場:一心病院1階外来ロビー(東京都豊島区)
持ち物:けん玉(多少の貸出用けん玉はあります)

参加費:無料

講師:吉本秀一 
 作業療法士&理学療法士 
 公益社団法人日本けん玉協会会員 
 けん玉道四段 公認2級指導員

けん玉を通して、健康維持、改善を目指して、けん玉をする方法をお伝えしたいと思います。
始めての方も、一心病院にかかったことがない方も大歓迎です。



2014年6月28日土曜日

NHKのおはよう日本!で、「けん玉で健康ライフを」6月23日

6月23日(月)朝7時46分〜

NHKの朝の番組での生中継に出ました。
おはよう日本 @首都圏
「けん玉で健康ライフを!」

生中継だったので、見逃した方も内容を共有できればと思いまして、
NHKのホームページを紹介します。
詳しくはこちら↓
http://www.nhk.or.jp/shutoken/ohayo/report/20140623.html

これをきっかけに、さらにけん玉の研究を進めていきたいと思います。
また、健康ためにけん玉を始める方々が増えて、けん玉の輪も広がって、新たなコミュニティーが拡がることで、希望にあふれる生き方ができればと思っています。

2014年6月7日土曜日

「けん玉で健康づくり」ということで、新聞で紹介されました。

6月7日の朝日新聞の土曜BEで、けん玉についての記事がありましたので紹介します。

リズミカルに屈伸運動

「けん玉で健康づくり」ひそかなブーム


以下、私に関係する記事のみ紹介させていただきます。


普通のけん玉遊びを、健康作りや介護予防に役立てる取り組みもある。東京都練馬区の作業療法士、吉本秀一さん(49)は昨年10月から、板橋区立仲町ふれあい館で月1回、高齢者向けのけん玉教室を開く。大皿と中皿を往復する「もしかめ」などを指導している。
 けん玉なら、雨天でも屋内の狭い場所で全身を使って長時間続けられる。運動量を調べようと、20代の男女25人を対象に10分間けん玉をした前後の心拍数や呼気量などを測ると、時速3.6キロメートルのゆっくりした歩行に相当するという結果が出た。心肺機能を高める有酸素運動として適していることがわかった。
 教室では、普段運動をしないという94歳の女性も、1時間立ちっぱなしで練習に励んでいた。吉本さんは「昔遊びのけん玉だから手に取りやすい。熱中するうちに自然と運動をしているところがみそなんです」。
英訳したので、以下にアップします。
The Asahi Shimbun 06.07.2014

元気のひけつ
Tips for Staying in Shape

リズミカルに屈伸運動
「けん玉で健康づくり」ひそかなブーム
Exercise for Bending and Stretching Rhythmically with Kendama
"Staying in Shape with KendamaIs Booming

普通のけん玉遊びを、健康作りや介護予防に役立てる取り組みもある。東京都練馬区の作業療法士、吉本秀一さん(49)は昨年10月から、板橋区仲町ふれあい館で月1回、高齢者向けのけん玉教室を開く。大皿と中皿を往復する「もしかめ」などを指導している。

Kendama, a traditional Japanese toy, is being used for the aim of health promotion and care prevention. Shuichi Yoshimoto, 49, an occupational therapist in Nerima-ku, Tokyo, offers Kendama classes for the aged once a month at the community center named “Itabashi-ku Nakamachi Fureaikan” since October last year. He instructs how to play “Moshikame” for the elderly people there.

けん玉なら、雨天でも屋内の狭い場所で全身を使って長時間続けられる。運動量を調べようと、20代の男女25人を対象に10分間けん玉をした前後の心拍数や呼吸量などを測ると、時速3.6キロのゆっくりした歩行に相当するという結果が出た。心肺機能を高める有酸素運動として適していることがわかった。

Kendama is suitable for long-time full-body motion in small spaces, and it is also unaffected by weather.  In a small experiment of kinetic momentum of Kendama, with 25 women and men in their 20s, it was found that the 10-minute playing of Kendama is equivalent to walking slowly at 3.6 kilometers per hour with regard to the before-and-after test of the heart beat and the amount of the expired air. This shows that Kendama is an effective aerobic exercise to raise cardiopulmonary functions.

教室では、普段運動をしないという94歳の女性も、1時間立ちっぱなしで練習に励んでいた。吉本さんは「昔遊びのけん玉だから手に取りやすい。熱中するうちに自然と運動をしているところがみそなんです」。

In Yoshimoto’sKendama class, a woman aged 94, who does not exercise daily at all, was practicing Kendama with staying on her feet for an hour. Elderly people are familiar with Kendama, because they used to play with them in their childhood. While they are absorbed in playing Kendama, they can unconsciously work out. That’s a merit of Kendama,” said Yoshimoto.

2014年5月19日月曜日

報告 テレビ新広島での放送で

5月15日に「けん玉」が取り上げられて、
テレビ新広島の「アラフォー元気デラピー」という番組で
その時にけん玉の運動量についてということで、私の名前が出ました。
データをアップしていただいた岩田さん、ありがとうございました。

2014年5月11日日曜日

予定>5月15日にテレビ新広島でけん玉の運動量を放映

5月15日に「けん玉」が取り上げられる予定で、
「アラフォー元気デラピー」というコーナーで
その時にけん玉の運動量についてということで、私の名前が出るそうです。
その許可願いのメールが来ました。
全国放送ではないのが残念で、東京では見れないそうです。
広島の市民の方々よくご覧ください。

けん玉がいろんな形で取り上げられていて、健康面でどのように良いのか?とうことをもっと研究していくことが願われている今日この頃。

ぜひ医療者が結集して、研究を進めていきたいを思っています。

5月11日は何の日?母の日。
そして、私の誕生日。この日に当ブログが7,000アクセスを突破しました。
今後共、よろしくお願い致します。

吉本秀一より

2014年4月29日火曜日

テレビ東京で「けん玉健康法」としての取り組みが紹介されてました。

今、けん玉がブーム!ということで、
フィットネス、健康の取り組みとしてのけん玉が取り上げられていました。

私のところにもテレビ東京から電話がありましたが、
取材には至らずでした。

4月29日の午後5時ころに放映された内容が、テレビ東京のホームページで見ることができますので、お見逃しの方はぜひご覧ください。

その中で、東京けん玉グランプリ(TKG)に私も参加したので、ちょっとだけ紫の服を来てちらっと映っています。気づかない程度に。

テレビ東京はこちら↓
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/newsl/post_65298/
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/newsl/post_65298/

2014年3月4日火曜日

6,000アクセス けん玉の研究をしたい方を募集中!

おかげさまで、6,000アクセスに達しました。

けん玉健康法を模索して、けん玉の実験をしていく予定でいます。
一緒に研究したい!という方を募集しています。
昨年末からは、重心動揺計を使用した実験に取り掛かっています。
重心がどう動くのか?これだけでも非常におもしろい結果が出てきています。
さらに、データ数を増やしていきたいと考えています。

2014年2月9日日曜日

「けん玉の運動強度」(考察・まとめ)その5

「けん玉の運動強度」(考察・まとめ)その5

Ⅳ,考察
1)運動の質について
 今回の結果より、「もしかめ」における運動では定常状態がみられたことにより、一定の外的運動率の軽・中度運動であり、有酸素性の範囲内にある運動だと考えられる。
2)運動強度について
 仮設で述べた100m/分の速さでの歩行は、日本体育協会スポーツ科学委員会の換算表から、今回の実験における対象群の平均体重66.1kg・持続時間10分で消費カロリーを求めると71.6kcalであり、実際値(35.3±10.6kcal)とでは大きな差が生じた。つまり、歩行で例えるならば「もしかめ」の消費カロリーの平均値は、60m/分の速さでの歩行とほぼ等しく、100m/分の速さと60m/分の速さの違いに匹敵する。
 自覚的運動強度の面ではV.A.S.の測定からRPEに換算し「やや楽である」(いつまでも続く・充実感・汗が出る)感じとなり、60%VO2maxに相当する。このMETSと自覚度との間で、強度差が生じた。その要因としては、その運動の習熟度の影響が考えられる。一般に習熟度の浅い運動や苦手な種目を行う時、実際よりもきついと感じることは日常よく経験することである。波多野は、運動が不慣れなうちは自覚度と実際の運動強度との関係がなかなか安定しないとしている。このことから、今回得られた「もしかめ」の運動強度は仮設した運動強度よりは低いが、初心者や不慣れな者に対しての自覚的強度の面からみれば妥当な運動強度であると言える。
 また、「もしかめ」の運動のタイプでは、全身タイプの方が運動強度が3.6±0.6METSであり、上肢タイプと比較すると約1METS高く、より強い運動強度となる。そのため、より強い運動強度が必要な場合は、膝・股関節の運動を伴った「もしかめ」を行うことが望ましい。
3)「けん玉」の種目・指導についての検討
 楽しさや、おもしろさ、継続性を保つには他の様な種目を加えつつ、「もしかめ」を主体とした内容にすることが望ましいだろう。
 患者に対して「けん玉」を実施するにあたっては、手のみの運動として行おうとする者に対して、膝・股関節の動きを伴った全身的な運動となるように注意し、指導をしていくことが課題となる。このことは、前述した運動強度・消費カロリーからの面からも言えることであろう。
 以上のことから「けん玉」による運動は、今回の実験で得られた質・強度の面と、前述した「けん玉」の利点を総合的にみれば、成人病に対して行う運動として適するものと考える。

Ⅶ:まとめ
(1)「けん玉」の種目の一つである「もしかめ」は、一定の運動強度を与える有酸素運動であり、60m/分の速さの歩行と同等(約3.2METS・約35kcal)の運動強度である。
(2)「もしかめ」のパターンには、上肢のみでのパターンと膝・股関節の運動を伴った全身パターンがあり、全身タイプの方が運動強度は、より高く普通の歩行速度(約75〜80m/分)程度の強度(約3.6METS・約40kcal)がある。
(3)運動が上肢タイプとなる者に対しては、全身運動としての「けん玉」を指導していくことでより強い強度が与えられる。

けん玉の運動強度のページは↓
http://health-kendama.blogspot.jp/p/blog-page_9.html

2014年2月8日土曜日

「けん玉の運動強度」(仮設・結果)その4

「けん玉の運動強度」(仮設・結果)その4

Ⅳ,仮説
 1,「もしかめ」は、心拍数で定常状態を示し、一定の強度を与えられる有酸素運動である。
 2,「もしかめ」でのMETSの測定により、中等度の運動強度(40〜60%VO2max程度、METSでは4〜6METSつまり平地歩行を約100m/分で歩く速さに相当する)が得られる。よって、運動療法の一つとして「けん玉」を組み入れていくことは、自転車エルゴメーターや歩行の欠点を補うのに適する。
 3,運動強度は「もしかめ」のうまさによって2つに分けることができる。
 ①上手くない者の場合の運動強度は初心者ほど手だけの運動で行おうとし、失敗も多いため上手な者に比べて少ない。
 ②上手な者の場合あ、股関節・膝関節の屈伸運動を伴った全身運動で行う者が多く、初心者に比べて、運動強度は多くなる。


Ⅴ,結果
 総数での結果は表3の通りである。
対象群として、連続数から200回未満と200回以上に分類し、運動のタイプから上肢のみで「もしかめ」を行っているタイプ(以下、上肢タイプと略す)と、股関節、膝関節の運動を伴った全身運動のタイプ(以下、全身タイプと略す)に分類できることが、観察の結果得られた。
 「もしかめ」200回未満(d.f.15)と200回以上(d.f.8)を比較するためにt検定(d.f.23,α=0.05)を行った。その結果、 METSは「もしかめ」の連続回数によって異なるとは言えない(p>0.2)となったが、心拍数では「もしかめ」200回以上の方が高く、自覚運動強度においてもより「きつい」という方向につけた人が多かった(表4 連続数・運動タイプによる分類)。
  「もしかめ」の連続回数よりも、運動のタイプによってMETSに差があるかを調べるために、上肢タイプと全身タイプで比較した。「上肢タイプ」と全身タイプ」では、全身タイプの方が運動強度がより強いかどうかをt検定(d.f.23)したところ、心拍数・METSの項目について有意差がみられた。

けん玉の運動強度のページは↓
http://health-kendama.blogspot.jp/p/blog-page_9.html 

「けん玉の運動強度」(対象と方法)その3

「けん玉の運動強度」(対象と方法)その3

Ⅱ:対象
 「けん玉」の経験の有無を問わず、20歳代の健康な成人男女25名(平均年齢24歳±2.9歳、男23名、女2名)を対象とした。

Ⅲ:方法
 今回の実験では、対象者の安静時と運動時の心拍数・呼気量・呼気ガス濃度(O2%、CO2%)測定することから運動の質と強度(METS)を計測することから運動の質と強度(METS)を計測した。「けん玉」の種目の一つである比較的連続性の強い「もしかめ」(大皿〜中皿〜の繰り返し)を選択して行い、「もしかめ」の速さに関しては、日本けん玉協会では1分間に135回以上の速さとされている。しかし、初心者のとっては速すぎると思われたため、今回は「うさぎとかめ」の童謡に合わせた速さである108回/分で行うこととした。
 実験で計測・記録する内容は、①心拍数・呼気量・呼気ガス濃度(O2%、CO2%)・もしかめ」失敗回数。②運動中の被験者の動作観察。③実験終了後に自覚運動強度をVisual Analog Scale(以下V.A.S)にて記録。④最後に感想を聞く。

その1はこちら↓
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「けん玉の運動強度」(はじめに)その2

1:はじめに その2

 伊藤は、運動の種類の設定として、(1)運動の種類とその質、(2)運動強度、(3)運動時間と実施時間帯、(4)運動頻度の4項目を原則とし、以下の8項目(表2)を考慮して総合的になされるべきとしている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
表2 運動設定に考慮すべき項目点
(1)運動強度の設定がしやすいこと
(2)全身の筋肉を広範に使用すること
(3)筋肉にリズミカルな刺激を与えること
(4)永く続けられ、生涯化しやすいこと
(5)いつでも必要なときにできること
(6)どこでもできること
(7)誰にでもできること
(8)楽しくできること
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 例えば、糖尿病の運動療法では、その基本条件として、(1)有酸素的運動であること、(2)一定して負荷のあるもので少なくともその運動を10分以上継続して行えること、(3)運動強度としては40〜60%VO2max程度、METSでは4〜6METSが適度な量(例としては、平地歩行を6〜7km/時で歩く速さに相当する)、(4)毎日続けられること、が挙げられる。
 しかし、今まで「けん玉」がどのような運動の質であり、どの程度の運動強度ののもであるかが未知であるために具体的な運動強度の設定が困難であった。また、「けん玉」は自転車エルゴメーターや歩行とは異なり、技術的な要素(習熟度)が運動強度に影響を与えると考えられる。
 そこで、今回の研究では実際に「けん玉」を取り入れた運動が①一定の負荷を与えられる有酸素運動のものであるか、②どの程度の運動強度のものであるか、を明確にすることに主眼をおき、さらにその運動強度が習熟度の差によってどのように影響されるかと検討していく。

その1はこちら↓
http://health-kendama.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html 

けん玉の運動強度のページは↓
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2014年2月6日木曜日

「けん玉の運動強度」(はじめに)その1

私達の専門学校卒業小論文(平成5年)の題は、
「けん玉の運動強度」でした。
その内容をそのまま紹介します。
いくつかに分けてアップさせていただきます。

「けん玉の運動強度」

キーワード:けん玉・有酸素運動・METS・運動強度
発表者:有馬博人・高鳥 真・吉本秀一

1,はじめに
 我々は、学院の中で「けん玉クラブ」を創りスポーツとしての「けん玉」を行なってきた。四年にわたる学院生活で得たこの経験を、リハビリテーション分野で有効に活用できないものかと検討した結果、成人病への運動療法の一つとして利用できるのではないかと考えた。
 今日、心臓病や脳卒中、癌、糖尿病などのいわゆる成人病に対する予防や治療が盛んに注目されてきている。これらの成人病は、ライフスタイル(生活様式)の影響が大きいと言われている。
 また最近では、これらの成人病に対しての意識が高まり、多くの人々が自己の身体管理を意識しスポーツトレーニング、体操なふぉを生活の一部に取り入れている傾向にある。実際に患者自身が生活の中に取り入れている運動は、運動強度が設定しやすいことや、特別な訓練を必要としない誰にでも行えるなどの利点から自転車エルゴメーターや万歩計を利用した歩行を主体とした運動が、実際によく行われている。しかしながら、自転車エルゴメーターは一般の家庭に設置するには場所もとり、誰もが手軽に行えるものではない。歩行に関しては、手軽に実施できるという点では自転車エルゴメーターなどに比べ頻回に行われているが、単に「歩く」という行為は継続性の面において患者自身の強い動機づけが必要となり、独りで毎日の継続は困難であると思われるなどの物理的・心理的な面から欠点となることが多い。実際、臨床では個々の患者に対する具体的な指導について、運動習慣をいかに確立するかが問題となるところであり、最も難しいところでもある。
 こうした中で、「けん玉」を運動療法の一環として選んだ理由として表1のような利点があると考え、前述した今まで行われてきた運動種目の欠点を補うものであると考える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
表1 けん玉の利点
(1)手軽に行なえ屋内外を問わず狭い場所でも可能
(2)連続した全身運動としての要素をもつ
(3)過去に行なったことがある人も多いことから、楽しみながら行なえ心理的抵抗が少ない
 (4)価格が安価
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

けん玉の運動強度のページは↓
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